OUR APPROACHリゾート再生の取り組み
ただ施設の改修やサービス改善を行うだけでなく、地域の特色を活かした新しい体験価値の創出、人材育成、通年で持続する事業モデルづくりまで、一貫して行っています。

「地域資源」の再解釈その土地の魅力を再度模索し、新たな体験価値を創造する
私たちは、地域に受け継がれてきた自然や文化、暮らしの知恵といった資源を、ただ守るだけでなく、時代や社会の変化に合わせて見つめ直し、磨き直すことを大切にしています。その土地ならではの魅力を丁寧に掘り下げ、今の時代に求められる形で再構築することで、新たな体験価値を生み出してきました。
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こうして生まれた体験は、訪れる人にとって特別な時間となるだけでなく、地域そのものを深く知り、関わるきっかけとなります。事業として継続的に展開することで、単発の取り組みに終わらせることなく、地域と来訪者をつなぐ関係性を育んでいます。人の流れが生まれ、交流が重なっていくことで、地域に新たな活力がもたらされていきます。
こうした取り組みは、地域資源の価値を高めると同時に、次世代へと受け継いでいくための基盤づくりでもあります。私たちは、地域の魅力を未来につなぐことを使命とし、地域資源を活かしたリゾート再生に取り組み続けています。
持続可能性への配慮地域とともに続く事業モデルの構築
私たちは、自分たちだけが利益を生み出すのではなく、その成果を地域へと還元し、地域全体が継続的に活性化していく仕組みづくりを大切にしています。観光・リゾート事業は、地域の自然や文化、人の営み、そして地元事業者の支えがあってこそ成り立つ産業です。だからこそ、事業活動を通じて生まれた価値を地域内で循環させ、地域の持続可能性を高めていくことが重要だと考えています。
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日々の運営においては、食材や備品、設備、各種サービスの仕入れなど、できる限り地元の事業者から調達することを心がけています。地域の事業者と連携することで、地域経済への波及効果を高めるだけでなく、互いの強みを活かした事業づくりにもつながります。こうした日常的な積み重ねが、地域との信頼関係を育み、長期的なパートナーシップを築く基盤となっています。
また、季節型事業からオールシーズン型事業への転換にも積極的に取り組んでいます。特定の時期に依存した運営から脱却し、年間を通じて人が訪れる仕組みを整えることで、地域経済の安定化を図っています。これにより、雇用の創出や就業期間の拡大が可能となり、地域で働く人々が安心して働き続けられる環境づくりにも寄与しています。
私たちは、事業の継続性と地域の安定は切り離せないものだと考えています。地域とともに成長し、価値を循環させながら、次の世代へとつながる持続可能な事業モデルを構築することで、地域の未来を支えていきます。


グループ化による強み経営基盤を強化するグループ戦略
私たちは、グループ化によって経営資源を集約・共有することで、単体運営では難しかった根本的な経営の立て直しを可能にしてきました。以下の取り組みを通じて、安定性と成長性を兼ね備えた経営基盤を構築しています。
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OUR STRENGTHS私たちの強み
全国に広がる施設運営・再生ノウハウ
全国各地で多様なリゾート施設を運営してきた経験をもとに、立地や市場特性に応じた実行可能な再生を行います。
多彩な事業による相乗効果の創出
スキー場、グリーンアクティビティ、体験教育、宿泊、食を一体で運営し、単体では生まれない集客と収益を生み出します。
オールシーズン型リゾートへの転換力
季節依存型の事業構造から脱却し、年間を通じて人が訪れる仕組みを構築することで、安定した経営基盤を実現します。
野外教育60年の実績に基づく「人を育てる力」
創業以来60年にわたる野外教育受入の実績を活かし、人材育成と体験価値を両立したリゾート運営を行います。
現場に根ざした運営改善と人材育成
計画だけで終わらせず、現場に則したオペレーション改善と人材育成を進め、持続可能な運営体制をつくります。
地域とともに歩むパートナーシップと雇用創出
地域事業者・自治体との連携を大切にし、雇用創出と地域経済の循環を生み出すリゾート再生を実現します。
ACHIEVEMENTS実績
びわこ箱館山滋賀県高島市
季節依存から脱却し、オールシーズン型リゾートへ
びわこ箱館山は、もともと冬季のスキー場として運営してきた施設です。しかし、積雪量や天候に左右されやすい冬季事業だけに依存した運営では、安定した収益の確保が難しいという課題を抱えていました。そこで私たちは、この土地が持つ地形や景観といった地域資源を改めて見つめ直し、夏季事業の強化に取り組みました。



琵琶湖を一望できる高台のロケーションや、四季折々に変化する自然環境を活かし、アクティビティや景観体験を中心とした夏のコンテンツを展開。冬とは異なる層の来場者を呼び込むことで、季節に左右されない集客を目指しました。単に新しい事業を加えるのではなく、「この場所だからこそ体験できる価値」を丁寧に磨き上げていったことが、夏事業の成長につながっています。
その結果、夏季の来場者数は冬季を上回るまでに拡大し、積雪や天候に頼らない安定した収益構造を実現しました。季節型事業からオールシーズン型事業へと転換することで、雇用の安定や事業の継続性も高まり、施設全体の価値向上につながっています。びわこ箱館山は、地域資源の再解釈と事業の再構築によって、持続可能なリゾート運営を実現した事例の一つです。
BEFORE
冬のスキー事業に依存
AFTER
夏の来場者数が冬を超過
通年黒字化を達成






